今回は、芸能界の大ニュースとなった旧ジャニーズ事務所の社名変更について、その背景や経緯をわかりやすく解説していきたいと思います。
旧ジャニーズ事務所とは?
旧ジャニーズ事務所とは、日本の大手芸能事務所で、主に男性アイドルグループを育成・マネジメントしていた会社です。創設者は故ジャニー喜多川氏で、姉のメリー喜多川氏と娘の藤島ジュリー景子氏が経営陣に名を連ねていました。SMAPや嵐、KAT-TUNなど、数々の人気グループを輩出し、日本の芸能界に大きな影響力を持っていました。
なぜ社名変更したのか?
旧ジャニーズ事務所が社名変更に踏み切ったのは、ジャニー喜多川氏による性加害問題が発覚したことが大きな要因です。ジャニー喜多川氏は、同事務所に所属する未成年の男性タレントに対して、長期間にわたり性的虐待を行っていたとされます。この問題は、2023年にイギリスのBBCがドキュメンタリー番組で取り上げたことで、日本でも大きく注目されるようになりました。その後、被害者の一部が実名で告発し、ジャニーズ事務所も謝罪するに至りました。
ジャニーズ事務所は、この問題に対して、被害者のケアや補償を行うとともに、再発防止のために組織風土改革を進めることを表明しました。その一環として、社名を株式会社SMILE-UP.(スマイルアップ)に変更し、新たなスタートを切ることにしたのです。SMILE-UP.は、被害者への補償会社となり、補償が終わったら廃業するそうです。新社長には、東山紀之氏が就任しました。
「STARTO ENTERTAINMENT」とは?
「STARTO ENTERTAINMENT」とは、SMILE-UP.が設立した新会社で、タレントのマネジメントや育成業務を担う会社です。社名は、「新しく始める」という意味の「START」と、「共に」「一緒に」という意味の「TO」を組み合わせた造語で、タレントやファン、スタッフとの協力関係を表しています。また、「STAR」という言葉も含まれており、タレントの輝きを応援するというメッセージも込められています。新社長には、元ソニー・ピクチャーズエンタテインメントの福田淳氏が就任しました。
「STARTO ENTERTAINMENT」は、これまでの体制とは異なり、タレントと直接エージェント契約を結ぶことになりました。一部のタレントは会社を設立し、契約を結びましたが、元V6の岡田准一氏、嵐の二宮和也氏、生田斗真氏などは退社し、個人事務所を立ち上げました。これらのタレントは、今後も個々の芸能活動を続けていくとのことです。
まとめ
旧ジャニーズ事務所が「STARTO ENTERTAINMENT」に社名変更したのは、ジャニー喜多川氏による性加害問題を受けて、組織風土改革を行うためでした。「STARTO ENTERTAINMENT」は、タレントのマネジメントや育成業務を担う新会社で、旧ジャニーズ事務所のタレントの多くがエージェント契約を結ぶことでしょう。今後の芸能界における「STARTO ENTERTAINMENT」の動向に注目です。