今回は、あまり聞き慣れない挨拶「ごきげんよう」について、その意味や使い方、返し方などを解説していきます。
「ごきげんよう」とは、相手の健康や心地よさを問う丁寧な表現で、昔は宮中の女性たちが使っていた言葉です。現代では、一部の学校やフォーマルな場で使われることがありますが、日常会話ではあまり一般的ではありません。
もし「ごきげんよう」と言われたら、どう返したらいいのでしょうか。また、どんな場面で使えるのでしょうか。それでは、見ていきましょう。
「ごきげんよう」と言われたらどう返す?
「ごきげんよう」と言われたら、基本的には同じ言葉で返すのが一般的です。これは、「ご機嫌よくお過ごしですか」という意味の言葉なので、相手の気遣いに応える形になります。
例えば、こんな感じです。
ごきげんよう、お久しぶりです。
ごきげんよう、お元気でしたか。
しかし、この言葉は使い慣れていないと少し照れくさいかもしれません。その場合は、「こんにちは」「お元気ですか」「お元気で」といったよりカジュアルな表現で返しても構いません。
ごきげんよう、お久しぶりです。
こんにちは、お元気でしたか。
また、相手の気持ちに寄り添う形で「ご機嫌いかがですか」「いかがお過ごしですか」「ご自愛ください」といった言い換えの言葉を使っても良いでしょう。これらはより親しみやすく、どのような状況でも使いやすい表現です。
ごきげんよう、お久しぶりです。
ご機嫌いかがですか、お変わりありませんか。
「ごきげんよう」はどんな場面で使える?
「ごきげんよう」は、時を選ばない万能な挨拶語として使うことができますが、一般的ではないので、使う相手や場面を選ぶ必要があります。
特に、ビジネスの場面では、通常の挨拶として「ごきげんよう」を用いるのは避けたほうが無難です。その理由は、この言葉が一般的ではなく、場合によっては傲慢や高飛車と受け取られかねないためです。
ビジネスの場では、フォーマルな文脈やプロジェクトの成功を祝う際など、あいさつとして使うことがあります。例えば、こんな感じです。
ごきげんよう、おめでとうございます。素晴らしい成果を上げられて、感動しました。
ごきげんよう、ありがとうございます。おかげさまで、無事にプロジェクトを完了することができました。
プライベートにおいては、かしこまった場において、他の出席者よりも先に辞去するときなどに使われることがあります。
ごきげんよう、今日はお招きいただきありがとうございました。とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
ごきげんよう、こちらこそありがとうございました。またお会いできるのを楽しみにしています。
ただし、お悔やみの場から辞去する際にはふさわしい言葉ではないので、使うことを避けましょう。また、「ごきげんよう」は、女性的なイメージを伴う言葉なので、男性はあまり使うことがありません。
まとめ
「ごきげんよう」とは、相手の健康や心地よさを問う丁寧な表現で、昔は宮中の女性たちが使っていた言葉です。現代では、一部の学校やフォーマルな場で使われることがありますが、日常会話ではあまり一般的ではありません。
「ごきげんよう」と言われたら、その場に合わせて対応できるようにしましょう。
以上、この記事がお役に立てれば幸いです。それでは、ごきげんよう。