この記事では、2chでよく見かける、「されてください」というワードの敬語の正しい使い方について解説します。
敬語は日本語の難しい部分の一つですが、基本的なルールを覚えれば、間違いを防ぐことができます。
敬語の種類や「されてください」の誤用、二重敬語に注意するポイントなどを紹介します。
敬語の種類と「されてください」の誤用
敬語には、相手を尊敬する尊敬語、自分をへりくだる謙譲語、言葉遣いを丁寧にする丁寧語の3種類があります。
動詞の敬語は、それぞれ以下のように変化します。
動詞 | 尊敬語 | 謙譲語 | 丁寧語 |
---|---|---|---|
する | なさる、される | いたす | します |
行く | いらっしゃる、行かれる | 参る、伺う | 行きます |
言う | おっしゃる、言われる | 申す、申し上げる | 言います |
聞く | お聞きになる、聞かれる | 伺う、お伺いする | 聞きます |
見る | ご覧になる、見られる | 拝見する | 見ます |
この表からわかるように、「する」の尊敬語には「なさる」と「される」の2種類があります。
しかし、これらの尊敬語を「ください」と続けて使う場合には、「なさってください」が正しいです。
「されてください」は文法的に間違っています。
例えば、「提出されてください」ではなく「提出してください」または「提出なさってください」が正しいです。
二重敬語に注意するポイント
敬語を使うときに注意したいのが、二重敬語です。
二重敬語とは、一つの動詞に対して、敬語が重複して使われていることを指します。
例えば、「おいでになられる」や「おっしゃられる」は二重敬語です。「おいでになる」や「おっしゃる」で十分です。
二重敬語は、過度な敬語とみなされて、不自然で失礼にあたる場合があります。
二重敬語を避けるためには、以下のポイントを覚えておくとよいでしょう。
- 「~れる」という尊敬語はできるだけ使わないこと。「言われる」ならば「おっしゃる」を、「思われる」ならば「お思いになる」を使った方が、勘違いされません。
- 尊敬語が複数ある動詞は、一番一般的なものを使うこと。「来る」の尊敬語は「来られる」「おいでになる」「お見えになる」「いらっしゃる」「お越しになる」とたくさんありますが、「いらっしゃる」が一番よく使われます。
- 「~になる」は、何らかの変化が伴ったものに使うこと。「こちらがハンバーグ定食になります」は間違いで、「こちらがハンバーグ定食でございます」が正しいです。
まとめ
敬語は日本語の難しい部分の一つですが、基本的なルールを覚えれば、間違いを防ぐことができます。
この記事では、「されてください」というワードをもとに、敬語の種類や「されてください」の誤用、二重敬語に注意するポイントなどを紹介しました。
敬語は、相手に敬意を表すために使う言葉です。相手の立場や関係に応じて、適切な敬語を使うことが大切です。敬語の正しい使い方を身につけて、日本語のコミュニケーションをスムーズにしましょう。