日本語で「肌色」と言うと、一般的には薄いオレンジ色やピンク色を指すことが多いですが、英語ではこの色をどのように表現するのでしょうか。
また、英語圏では肌の色に関する話題は非常にデリケートで、誤解や差別を招かないように注意が必要です。
この記事では、英語での「肌色」の表現方法と注意点について紹介します。
日本語の「肌色」に近い英語の色名
日本語の「肌色」に近い英語の色名としては、以下のようなものがあります。
- peach
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桃の果肉のような色で、薄いオレンジ色に少し赤みがかった色です。
肌の色に標準を設けないようにとの配慮から、この色が使われることがあります。
- beige
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ベージュとも呼ばれる色で、茶色と白色を混ぜたような色です。
日本人が想像する「肌色」よりはやや茶色が強いかもしれません。
- flesh
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肉の色という意味で、肌の色を表す色名としても使われます。
しかし、欧米人(白人)の肌の色を基準にした色であるため、日本人が想像する「肌色」よりはやや薄くて赤みが強いです。
また、この色名は差別的だという批判があるため、最近は使われなくなってきています。
英語圏で肌の色に言及する言い方
英語圏で肌の色に言及する場合は、色の名前ではなく、色の明るさや濃淡で表現することが多いです。
その際に使われる単語や表現は以下の通りです。
- skin color
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肌の色という意味で、ある人の肌の色について言及する場合に使えます。
生まれつきの肌の色のことも意味しますが、日焼けやけがなどの影響で一時的に変化する肌の色についても言えます。
- skin tone
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肌の色調という意味で、肌の色の明るさや濃淡を表す場合に使えます。
色の名前ではなく、色の状態を表すのに便利な単語です。
- light / dark
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色の明るさや濃さを表す形容詞で、肌の色が明るいか暗いかを表す場合に使えます。
例えば、light skin は色白の肌、dark skin は色黒の肌という意味になります。
- nude
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ヌードという意味で、裸の色ということで肌の色を表す場合に使えます。
特に、ファッションや化粧品の色として使われることが多く、一人ひとりの肌の色と同様の色という定義になっています。
肌の色に関する話題はセンシティブに扱う
肌の色は人種や民族の差異に直結する非常にセンシティブな話題です。
英語圏では、肌の色に関する話題は基本的には言及を避けた方がよいでしょう。
特に、以下のようなことに注意してください。
- 人種や民族を肌の色で表現しない
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黒人を black、アジア人を yellow などと表現するのは禁句です。
これらの表現は歴史的に差別や偏見に使われた言葉であり、現在でも不快や侮辱と受け取られる可能性が高いです。
- 肌の色に標準や優劣をつけない
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色白の肌を美しいとしたり、色黒の肌を汚いとしたりするのは絶対にやめましょう。
これらの表現は肌の色によって人の価値を判断するものであり、人種差別と同じです。
- 肌の色に関する質問やコメントを控える
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どこから来たのか、何人なのか、なぜ肌の色がそうなのかなどと聞いたり、肌の色が変わったと言ったりするのは失礼です。
これらの質問やコメントは相手のアイデンティティーやプライバシーに関わるものであり、不快や不安を与える可能性があります。
まとめ
この記事では、英語での「肌色」の表現方法と注意点について紹介しました。
肌の色は人種や民族の差異に直結する非常にセンシティブな話題であるため、誤解や差別を招かないように注意が必要です。
肌の色に関する話題は基本的には言及を避けた方がよいでしょう。
英語での「肌色」の表現方法と注意点を覚えて、英語でのコミュニケーションをスムーズにしましょう。